thinkpad r500とsl510の比較

似たようなスペックのthinkpad r500とsl510を利用することができたのでいろいろと比較してみる。SL510はその当時の製品ラインナップで最も低価格の製品という位置づけだった模様。R500はSL510の一つ上のランクという位置づけとのこと。SL510の方が発売時期的には後発。

SL510 R500
CPU Celeron Dual Core T3000 Celeron Dual Core T3000
memory DDR3 4GB DDR3 4GB
ストレージ intel ssd 40gb wd ssd 120gb
チップセット GM40 GM45
FSB 800 1066
液晶 光沢 非光沢
ベンチマーク(crystalmark)
長所 背面からパネル1つ外すだけでメモリやストレージ、CPUなどにアクセスが簡単にできる CPUとストレージの配置が離れているためCPUの熱をもらってストレージの温度が上昇するということがない。加えて排熱が上手くいっているためか筐体全体の温度も低く抑えられてCPUファンが常時高回転で回らないので静か。数時間利用してみたが筐体の温度が上がることはなかった。
短所 CPUの排熱に難があり筐体温度が上昇しがち。CPUとストレージが近いためCPUの温度上昇にあわせてストレージ温度も上昇することになる。CPUファンがちょっとしたことで全開で回るため耳障り。 SL510に比べてメモリやCPU交換へのアクセスがやや面倒

所感

同じCPUが載ったマシンなのでベンチマークを比較する意味はないかと思ったが、r500の方がベンチマークで1割ほどスコアが良いという結果になった。チップセットの帯域が1066と一段上の仕様となっているのでその差でこの性能差が出ているのだろうかと思うが意外に大きな差ではあると思う。あとr500は実際にCPUのヒートシンク周りを見てみたところsl510に比べて複雑になっていてCPUの排熱する仕組みが工夫されていてよくできていると思った(その分CPUの交換の難易度は上がるのだが)。キーボードは6列と7列のモデル違いではあるが使用感はそれほど変わらないが、若干r500のキーボードの方がキーの打ち心地は良いような気がする。
いろいろ比較して気づいたことは、R500はなかなかの良マシンだと思う。SL510は悪くはないが排熱をもう少しなんとかならんかったのかなとは思うけれども、使えないことはない。R500とSL510では一線を画するぐらいR500の方が作りが良い。

thinkpad ls510のcpuの換装について

現在より約10年以上前に発売されたthinkpadの機種であるsl510というモデルのcpuを交換してみた。
現在装着されているcpuはceleron dual core t3000という型番のものがついていて、それをcore 2 duo t8100という型番のcpuに換装する。sl510のチップセットの仕様上はt8100への換装は理論上可能である模様。(TDPとかFSBとか)
実際にt3000からt8100へ換装してみたところ、PCは起動することができてbios上でも認識していて、OSも立ち上がることができた。ここまでは順調だったのだが、cpuの発熱という致命的な問題が発生した。t3000とt8100は同じTDPとはなっているが処理中の発熱具合ではt8100の方が激しくなっている。つまるところsl510の筐体の排熱性能ではt8100の熱を十分に逃がすことができないのだ。アイドル時に80度前後に張り付き、何か処理を複数しようものなら徐々に温度が上がっていき上限の105度まで達して強制シャットダウンという次第になる。t3000での運用でも常時60度前後で推移していて、熱対策を兼ねてCPUを交換してみるかと思ってやったらさらに温度が上がるという始末。

t8100に換装すれば処理速度が向上するのでその分負荷状態になる時間が減ってCPU温度も低くなるんではないだろうか、という目論見だったがそうはならずむしろ逆で負荷状態の時間はなぜか増えてCPU温度もさらに高くなるという現象となった。処理速度はt3000よりも速いのかもしれないがそこまで劇的に変わるというわけでもなく、t3000は速くはないがwin10環境でまずまず我慢できる程度の速度はあるので振り出しに戻ったがこれで我慢することにする。

というわけでCPUは元のceleronのt3000に戻した。t8100の方が体感で確かに速いような気はするがそれよりも発熱が問題ありすぎた。sl510のcpu換装はやや無理があった。他のブログサイトでは成功例も多数あるようだが私のsl510は排熱がうまくいかなくてアイドル時80度前後、これではマザーボードやメモリやSSDなどのパーツの寿命にも影響が出かねないため残念だけれどもあきらめることにした。

古いスキャナをwinows10で利用する

windows xp 32bit対応のcanon製スキャナを入手したのだけれど、windows 10 64bit環境では対応するドライバやアプリケーションがインストールできないため使うためには一工夫する必要がある。

私がやってみたのは

  1. Virtual boxをインストール
  2. xp 32bit仮想環境を構築してxpをインストールする
  3. xp 32bit環境を構築後にスキャナのドライバとアプリケーションをインストールして使う

という感じで、一応使えるようにはなった。これをやるにはwindows xpのインストールディスクを持っていないとだめなのですぐにだれにでもというわけにはいかない。仮想環境の構築という作業をはじめてやってみたのだけれど意外と面倒くさくてある程度のPCスキルが必要な気がする。素直にxpがインストールされているマシンを用意するか別のubuntuなどのosがインストールされているマシンなどで利用するなどが簡単かもしれない。

楽天ひかり回線でのipv6対応ルータを使った自宅サーバ環境の構築についての雑文

単なる雑文。誰かの参考になるかどうかは不明。

楽天ひかりを契約してPPPOEによるipv4でのネット接続は問題なく運用できていたが、速度面で不安定なため高速なネット環境を実現したかったので新しくipv6に対応したルータを購入して設定してみた。楽天ひかりはipv6での接続に対応しているということだったので。(クロスパスとかいう名前らしい)

自宅サーバとipv6

自宅サーバ環境でipv6(ipoe)接続を利用するには色々と問題があるというのを事前に調べていた。ipv6で接続する場合の特徴としては

  • ipoeでは特定のポートを開放することができない場合がある
  • idとかパスワードを設定することなくLANケーブルをPCと接続しただけでインターネットにつながる
  • 混雑したipv4のトラフィックを避けることで通信が快適になる。なのでipv6ではあるもののipアドレスはipv4が割り当てられる。

というぐらいの知識しか私にはない。

自宅サーバ環境を構築するには、PPPOEパススルーというルータの機能を使うことによって、ipv6で接続しつつ、別途ルータを追加してpppoeでの接続も併用するというような方法ができそうだったので当初はそうするつもりでいた。(ルータを通販で注文して届くまでの間で適当に構想を練ってただけ)

BUFFALO WSR-1166DHPL2/N

購入したルータはバッファローの一番安いモデル。エントリークラス向けのためか管理画面がおそろしく簡素になっている。

ipv6対応ルータの設置・接続

ルータを設置して、電源を繋いで、ONUから伸びてPCに接続していたLANケーブルをルータに挿して、そしてルータとPCをLANケーブルで接続して終わり。すると、特に設定することもなくipv6で勝手に接続が完了して普通にネット接続できるようになった。

ipv6接続完了後の自宅ネットワーク状況

私の自宅サーバ周りのネットワーク状況は画像のような感じになっている(正確かどうかは不明)

どういう状況かというと、PPPOEとIPOEが併存しているような構成となっている。ipv6でつながるようになったら既存のpppoeによるipv4は無効にでもなるのかと思っていたがそのままの状態で運用できる様子(楽天ひかり特有の状況なのかもしれない)。そしてipv6対応のルータを追加したことによりメインPCのLANのipアドレス範囲は192.168.11.XXXに属するようになった。pppoe環境ではLANは192.168.24.XXXの範囲で運用していて、2つの範囲のLAN環境となった。ipアドレスについてもpppoeとipoeで2つのipv4のアドレスとなった。(ipv4が枯渇したせいでipv6を使った回線に移行したのにまさかipv4が増えるとは・・・)

メインPCと自宅サーバ群は同じLAN内に存在していないため通信するには普通のレンタルサーバを借りたときのようなそのpppoe環境のipアドレスまたはドメインを指定することで通信することで一応できる。自宅サーバで同じ回線を使っているのに何か不思議な感じではあるが、特に不自由な感じは今のところない。不都合が起こっていざとなったらケーブル差し替えてメインPCをサーバ群のLAN内に接続すればいいので。

pppoeを残したまま併存できると思ってなかったのでこのようなネットワーク状況となった。(というかipv6対応ルータを接続した以外で大したことはしていない)

無線LANアダプタでも使って、有線はipv6で、無線はpppoeの方に接続してとネットワークの管理画面から有効・無効を切り替えるような方法もありかもしれないと構想中。またはPCIeスロットにlanカードを追加してサーバ群のlanと別途繋ぐとかそういうことはできないものだろうか・・・。(その場合はPPPoEのインターネット接続は無効とかなんとかしないといけないだろうけどやったことないのでわからない)

当初の予定ではipv6ルータの下にpppoe接続のための別のルータを繋いでその下にサーバ群を配置するつもりでいたが、スッキリしている現状のネットワーク構成でやれるのならこのほうがいいと思う。一応ipv6ルータに別途ルータを接続してpppoe接続を試してはみたが、その別途追加したルータの機能不足か私の設定ミスかわからないがうまくいかなかった。(ipアドレスの範囲が被ってるとかなんとかで)

サーバが複数ある場合外部から個別にアクセスする方法は、PR-400KIの詳細設定にある静的IPマスカレード設定で対応することができそうだった。サーバの宛先ipアドレスと宛先ポートを指定できるので適当なポート番号を設定して変換することができる。

有線LANと無線LANの同時接続

有線と無線で切り替えて・・・と思っていたが、切り替える必要はなく両方とも接続を維持して利用することができる様子。上記の例でいくと192.168.24.XXXと192.168.11.XXXの2つのLAN環境に属していることになっている。そういうことをすると競合というかこんがらがって無理なのではとおもっていたのだが普通につながっていて困惑気味。グローバルIPはどうなるのかなと思って確認するとipv6の方が採用されている様子だった。

掃除したらマウスのチャタリングが直った

長年パソコン使っているとマウスの不調が来て買い換えるということが多くなるが、不調が来たマウスを捨てずに取っておいたらどんどん溜まってきた。マウスの不調の原因は主にチャタリングやスクロールボタンの不具合で、使っていて思うように動かないことが続くとストレス溜まって作業が捗らないので買い換える、というパターンだったが暇だったのでもしかしたら直るかもしれないと思って分解掃除してみることにした。作業内容としては分解→ホコリと汚れ除去→組み立てて動作チェックという流れ。ホコリはエアダスターで吹き飛ばして汚れはエレクトリッククリーナーというものを使うことにした。

で、このクリーナーをマウスの基盤やホイール、チャタリング起こしたクリックボタンの辺りに吹き付けてみたら故障したマウスは全部直った。正直このクリーナーの汚れをとる仕組みはよくわからないがチャタリングとかマウスホイールのスクロールがガクつく不具合とか色々直ってしまった。4個ぐらい不調だったマウスがあったのだけれど全部普通に使えるようになってしまってエレクトリッククリーナーの威力に困惑している。

Optaneメモリを使ってみた&2.5インチHDDの使いみち

手持ちに2.5インチのHDD(容量500GB)があるが、何か使いみちがないか探ってみた。2021年現在では大容量SSDが当たり前でM.2規格のNVMe SSDという高速なSSDも登場している昨今にわざわざHDDを、それも2.5インチのものを、しかも容量500GB程度のものをいまさら使う理由は普通はほぼないが無理やり活用してみる。

2.5インチHDDの特徴

一般的なHDDのサイズは3.5インチで2.5インチのHDDはずっとコンパクトなサイズで主にノートPCやポータブル外付けHDDなどで使われることが多い。

3.5インチHDDとの比較

2.5 HDD 3.5 HDD
用途 ノートPC、外付けHDD デスクトップPC
サイズ 約10cm*7cm*1cm 約14.6cm*10cm*2.5cm
性能 遅い(Read150MB/sを越える高速タイプも存在する)。基本的には回転数5400rpmの製品が多い。 遅い(2.5インチよりは総じて多少速い)。回転数5400rpmと7200rpmの製品が主流。
容量 少ない(多くても最大2TBほど) 多い(10TBを越える製品もある)
消費電力 1~2W 5~8W
耐久性・耐衝撃性 ノートPCなどに使われるので3.5インチに比べて衝撃に対して強いという噂もあるが定かではない 耐久性に関しては使用状況(温度や稼働時間・書き込み量)などに左右されるため一概にはいえない。筐体が大きい分2.5インチよりも長持ちしそうだがそういうわけでない模様。衝撃に対してはおそろしく弱い。
長所まとめ 軽量薄型コンパクト・低消費電力 大容量低価格

2.5インチHDDがネックになっているのは読み書きの性能の部分。それ以外は消費電力も低めで小型であるため使いようによってはまだ利用価値はある。そこでOptane メモリですよ。

Optane メモリ

インテル® Optane™ メモリー
メモリーの使用に関するインテル® Optane™質問
Optane メモリは2017年頃にインテルから発売されたHDDなどのストレージを高速化するためのキャッシュメモリのこと。メモリ自体の規格はM.2のNVMe SSDとなっている。HDDとRAIDみたいな構成にしているのだと思われるがそれによってOptaneメモリの速度(読み込み900MB/sほど)をHDDで体感することができるという代物。

2021年現在ではもう使っている人がいないのか需要がないのかわからないが16GBモデルがメルカリやヤフオクで1000円前後で投げ売りされている。Optaneメモリとして使わないならば普通の低容量なNVMe SSDであるため、速度そこそこで耐久性もあるらしいので使い捨てキャッシュ用に持っておくのも有りかもしれない。(意味もなく2枚買った)

今使っているメインPCのSSDの中身をHDD+Optaneメモリに移してみた

SSDの中身を2.5HDDへクローン

クローンソフトを使ってHDDにクローンを作成してみたが、クローンの作業自体は30分ほどでHDDの書き込み速度を考えれば仕方がないかと思われるが、いざ作業が完了してクローンしたHDDでOSを起動してみたらあまりの遅さに愕然とした。遅いなんてもんじゃなくて起動に5分以上かかった。何かの間違いかと思って再起動してみてもやはり起動だけで3分以上はかならずかかる。2.5インチのHDD(読み込み100BM/sほどのものを使っている)ってこれほどまでに遅かったかとOptaneメモリ関係なしにこの作業やめようかなと思った。

Optaneメモリを装着して有効化

インテル® Optane™ メモリー 用のダウンロード
Optaneメモリを装着して起動しただけでは有効にならないというかOSがOptaneメモリと認識しないためドライバをインストールする必要がある。上記リンクから対応するOSとCPUのSetupRST.exeという実行ファイルをダウンロードして実行すると再起動を促されるのでその通り再起動するとインストールされたIntel Optane and Storage managementからOptaneメモリを有効にすることができるようになる。

Optane化したHDDを使ってみた印象

有効化した直後の感想としては、まあ、速くはなったことはなったがOptaneメモリ期待ハズレかな・・・と思っていたが、30分ほど使っていると2.5インチHDDを使っているのを忘れるぐらいの速さになっている。Optaneメモリはキャッシュ用のメモリなので初回は遅くて次回から速くなるという特徴を持っている。

メモリーの有効化後、すぐにパフォーマンスがインテル® Optane™できますか?
メモリーの起動を有効化したインテル® Optane™起動サイクルが 3 回実行される前に、OS 起動時間の短縮が実現します。アプリケーションとファイルの場合、メモリーインテル® Optane™自動的にユーザーのコンピューティング動作を学習して、頻繁に使用するアプリケーションを加速します。

キャッシュされるのでもしかしたら電源切ったりするとメモリのように消えてしまうんでないかと思って試しに再起動を繰り返してみるとしっかり起動も高速化されていた。Optaneメモリを有効化した2.5インチHDDの感想としては全然有りだと思う。というか正直使える。別にOptaneメモリのプロモーションとかステマをする気はないが(インテルはもうSSD市場から撤退してしまったし・・・)この有用性ならもう少し流行ってもよかったんじゃないだろうか。

若干気をつけないといけない部分もある

有効化した後でシステムインテル® Optane™取り外した場合、どうなるでしょうか?
ボリューム (高速化するモジュール + ドライブ) は、ユーザーデータを保護するためにオフラインになります。モジュールをシステムに戻すまで、このボリュームを使用することはできません。

ということで取り外すときはOptaneメモリの管理画面から無効化してからやる必要がある。

以上で2.5インチHDDの使いみちを探ってみた。今どき2.5HDDをデスクトップPCでシステムドライブとして使うのは正気を疑われそうだがOptaneメモリ使えばまだまだ使える。

firefly ROC-RK3566-PC のメモリがECC使ってる模様

ROC-RK3566-PC

fireflyというメーカー(ブランド?)のSBCの新しい製品でROC-RK3566-PCという型番の製品が新しく発売された様子。CPUはRockChip RK3566 Cortex-A55 クアッドコア1.8GHzというのが採用されていてよくわからないが多分性能はなかなかいいのだろうと思う(RockChipは発熱もなかなかすると定評があるが)。
この手のSBCはラズベリーパイが鉄板なのでマイナーなメーカーの製品に手を出すとやたら苦労することが多いから敬遠していたのだけれどスペックに非常に気になる項目がある。

RAM 2GB / 4GB / 8GB LPDDR4
32Bit,supports all-data-link ECC
Storage 32GB / 64GB / 128GB eMMC
M.2 PCIe 2.0 * 1 (Expand with 2242 NVMe SSD)
TF-Card Slot *1

ECCメモリ・・・ほんとか?。SBCについにECCメモリ搭載モデルが登場したことになる。私の知っている範囲ではECCメモリ搭載のSBCはラズベリーパイはもちろんのこと他になかったような気がする。しかも8GBモデルもある(商品ページにはまだリストされていない)

そしてM.2 SSD NVMeに対応している。SBCなのでサイズは2242に対応で標準的なサイズである2280より短いタイプのものになる。速度はPCIe2.0*1ということで最大500MB/sほどでSATA仕様のSSD程度しか出ないものと思われる。

記事執筆時点では2GBメモリ+emmc32GBのモデルが新発売キャンペーンかなんかで65ドル(日本円で7100円ぐらい)となっている。

ECCメモリ搭載でNVMe SSDが使えるSBC、正直欲しい。これでMySQL/MariaDB構築して今運用しているフルタワーのマシンをリプレースしたい。RockChipとNVMeという組み合わせは発熱絶対やばそうだがそんなことどうでもよく思えるくらい個人的に魅力的なSBCだ。(同じ構成でラズベリーパイ財団がラズパイの新作を作ってくれれば尚いいのだが・・・)