現在より約10年以上前に発売されたthinkpadの機種であるsl510というモデルのcpuを交換してみた。
現在装着されているcpuはceleron dual core t3000という型番のものがついていて、それをcore 2 duo t8100という型番のcpuに換装する。sl510のチップセットの仕様上はt8100への換装は理論上可能である模様。(TDPとかFSBとか)
実際にt3000からt8100へ換装してみたところ、PCは起動することができてbios上でも認識していて、OSも立ち上がることができた。ここまでは順調だったのだが、cpuの発熱という致命的な問題が発生した。t3000とt8100は同じTDPとはなっているが処理中の発熱具合ではt8100の方が激しくなっている。つまるところsl510の筐体の排熱性能ではt8100の熱を十分に逃がすことができないのだ。アイドル時に80度前後に張り付き、何か処理を複数しようものなら徐々に温度が上がっていき上限の105度まで達して強制シャットダウンという次第になる。t3000での運用でも常時60度前後で推移していて、熱対策を兼ねてCPUを交換してみるかと思ってやったらさらに温度が上がるという始末。
t8100に換装すれば処理速度が向上するのでその分負荷状態になる時間が減ってCPU温度も低くなるんではないだろうか、という目論見だったがそうはならずむしろ逆で負荷状態の時間はなぜか増えてCPU温度もさらに高くなるという現象となった。処理速度はt3000よりも速いのかもしれないがそこまで劇的に変わるというわけでもなく、t3000は速くはないがwin10環境でまずまず我慢できる程度の速度はあるので振り出しに戻ったがこれで我慢することにする。
というわけでCPUは元のceleronのt3000に戻した。t8100の方が体感で確かに速いような気はするがそれよりも発熱が問題ありすぎた。sl510のcpu換装はやや無理があった。他のブログサイトでは成功例も多数あるようだが私のsl510は排熱がうまくいかなくてアイドル時80度前後、これではマザーボードやメモリやSSDなどのパーツの寿命にも影響が出かねないため残念だけれどもあきらめることにした。