ファーバーカステルのエモーションが壊れたでござる

ファーバーカステルというメーカーのエモーションという名前のボールペンが壊れた。ヤフオクで手に入れて喜んだのも束の間、リフィルを確認したあと首軸を締めようとしたら力加減がわからないままやったらそのまま首軸のネジをねじ切ってしまった。

009これがその壊れた状態。文房具歴は結構長い私だが、こんな壊れ方をしたのは初めてだ。ファーバーカステルというメーカーの文房具を扱うのも初めてだったが。ボールペンや万年筆のこの部分は大抵は頑丈にできているからそのつもりでしっかり回そうとしたらこの有様である。経年劣化・・・・もあるだろうが、この軸に使われているプラスチックの材質の印象がやわらかそうというか安っぽそうというか明らかに強度不足に思える。ドイツ製だぜ?3000円以上するボールペンだぜ?という慢心があったのかもしれない。100均で売ってるボールペンでもこんな壊れ方はしない。
胴体の木軸が修理ついでに外れてしまって中のプラスチック軸を見てみたが、これはあのガンプラのハイパーバズーカの素材とよく似ている。うん、そりゃ折れるわ。

嘆いていても始まらないのでとりあえず治すことを考えてみる。10年以上使った上でこの壊れ方なら今までご苦労様と言うことをできるかもしれないが、配達されてきた初日にこれなのでさすがに諦めきれない。もしかして不良品を掴まされたのかも・・・と思ったりしてみたが完全に自業自得の結果で、しかも壊れる前には一応筆記してみて「このペン使いやすいわー」とか言ったりしてたので被害妄想はみっともない。もうブログのネタにするぐらいしか私には救いがない。

ほんのすこしだけこのエモーションというボールペンで筆記することができたが、評判通り書きやすかった。壊れたというレビューもいくつか目にしていたので気にはなっていたがまさか自分が壊すことになるとは思わなかった。折れることを心配しないといけないボールペンなんて有り得ない。このエモーションはデザインと書きやすさは素晴らしいが胴体は設計ミスであると思う。それかコスト削減しすぎたか。この折れた部分は筆記時に負荷がかかるのはもちろん、通常時でも内部のスプリングによるペン先の収容する構造のため負荷がかかるようになっていてこの貧弱なプラスチック素材では素人目にも駄目なのがわかる。硬質なプラスチック素材かステンレスなどの金属素材でないともたない。そこが破損するとペンとして機能しなくなるという急所の部分が強度の足りない素材でできている。この梨の木のモデルは一番安いタイプで上位グレードの製品も存在しているが、この内部構造の欠陥が解消されていない限りこのペンは他人にオススメできない。

だが、治すとはいっても私にできることは限られている。まさかファーバーカステルの本社に高額な修理費用覚悟で修理依頼するわけにもいかないので自分で修理するわけだが、まあ、接着剤でくっつけることしかできない。接着剤といっても色々種類があるので私が入手できそうな範囲での選択肢としてプランは2つ

  • アロンアルファ
  • ダイソーで買った格安の接着剤

普通、壊れた物を直そうとして使う接着材としてはアロンアルファが思い浮かぶだろう。私もまずはそれで直すことを試みようと近所のスーパーで購入してきて接着してみた。だが、結果は失敗。アロンアルファは確かに瞬間で強力にくっつく。作業中に指と指がくっついて焦ったほどだ。しかし、このケースのような壊れたプラスチックをくっつけるのには向いていなかったようだ。アロンアルファに向いている接着方法はある程度の面積があって垂直方向に引張る力に対するという場合に最も適しているらしい。このボールペンの場合はどちらでもなくて接着する面積が小さすぎて、さらに力のかかり方が回転方向であるため接着をキープできなかった。せめて接着面積がもう少し広ければなんとかなったかもしれないが1ミリにみたない首軸のプラスチック部分なのでアロンアルファで接着することは諦めた。

010次に考えたのがダイソーで前に買っておいたG17という接着剤。アロンアルファでだめだったのにそれより安っぽい接着剤で大丈夫なのかとも思ったがとりあえずくっつけてみた。この接着剤の特徴は、黄色いドロっとした液体で時間が経つにつれ徐々に硬化していくという感じ。粘性が強く硬化までに時間がかかる。速乾と思いっきり書いているが嘘である。だが、時間をかけて硬化するのは欠点ではなく、その間に接着位置を微調整して正しい位置に修正できるので個人的には悪くないと思っている。正直扱いやすい接着剤ではない。うまく使うには特徴をつかむまで色々接着して慣れるしかない。私も初めて使ったときはダイソーの接着剤だしなぁ・・・と思ったりしていたが、何回も使っているうちには「まあ、使える接着剤か・・・」と思えるようになっている。一番接着剤に求められる強力に接着できるかどうかという点について、過去に色々接着してみた私の経験上はそれなりに満足できている。で、接着した結果は上の画像のような感じとなっている。見た目は多少汚くなってしまったが、この接着材は微調整がきかなくてドバっと出てしまうので大抵こんな感じになる。このブログ書いている時点ではまだ乾燥中で強く動かそうとするとグラグラする感じだが、それなりに強く接着ができているような気はしている。というかこれが駄目なら他には手がないのでがんばってもらうしかない。成功したなら後日追記する。追記しなかったら失敗したのかもしれない。でもこれが仮に直ったとしてもだよ?今後末永く愛用するというわけにはいかないし、筆記するたびに折れないか心配しながら扱わないといけないということに今気づいた。

追記

006ボンドで接着してみた結果は、失敗。強度が足りなかった。仕方がないので別のプランで修理をする。意地でも直す。プラスチックの破損を修理する方法として有力な方法にプラリペアで修理というのが知られているらしい。接着ではなくてプラスチックの破損箇所を補修するというのが正しい表現の模様。プラスチックの破損をプラスチックに似た素材で折れた部分を覆って補強するという感じ。プラリペアを盛って硬化したあとは強度を失わない程度にサンドペーパーかリューターかなんかでヤスリがけしてサイズ調整する必要がある。

010これがプラリペアによって補修した状態。2種の材料を混ぜ合わせたものを溶接箇所に塗布して数分すると硬化する。硬化した状態はなかなか固くてプラスチックそのものといってもいい。商品説明には溶接とか溶着という表現が使われているが土台となるプラスチックに対しては化学的な作用はしない。だから失敗してもリトライすることが可能。(何回か失敗した)

011で、なんとかこの状態まで復帰することができた。当然筆記することはできる。ただ、修理の完成度は60%ぐらい。破損した箇所がペンの急所なのでプラリペアで溶着させたとしても無理な力を入れるとやはり折れる。

プラリペアについて、評判の通りなかなか使える道具だと思った。今回のペンの修理のケースの場合、しかしプラリペアが使えるといってもそれでもただプラリペアを使っただけでは強度が足りない。なので、溶接箇所を補強するために別のプラスチック素材をブリッジとして使うことで強度を確保した。具体的には溶接箇所にストローを短く切ったものを入れてその上にプラリペアで固めるという方法(ストローはコンビニで1Lパックのお茶を買ったときにもらったストローがなんとサイズ的にビッタリだった)。

追記

001出来が気に入らなかったので硬化したプラリペアを外してもう一回リトライ。そもそもこの首軸の部分が折れた原因は、製品の設計ミスなのかどうかわからないが締めたときにテンションがかかりすぎることによるものなので、そこを調節しない限りはまた首軸を締め過ぎたら折れてしまう。さらに折れた箇所をプラリペアで溶接したことにより首軸のネジのマージンが少なくなって以前にもましてこの首軸部分にストレスがかかるようになってしまった。なので、折れた根本部分、つまり本体部分を1~2ミリほど切り詰めることにした。それによって首軸を回しすぎて折れる確率を減らすことができストレスもかからないようになった、と思う。切り詰めすぎてたら今度は首軸を締めることができなくなるが、プラリペアなら硬化すればプラスチック同等になるので短い分には多少微調整が効く。そういう方針で再度修理してみたところ、今度は完璧に近い状態にまで直すことができた。直すまでにかかった時間は3日以上、費用は3000円ぐらい(プラリペア、アロンアルファ、ダイソー接着剤、プラリペアを削ってサイズ調整するためのリューターなど)。今から思えば修理なんかしないでこの費用で新品を買うのがベストだと思う。メリットは、多分使ってるとまた壊れると思うが、その都度プラリペアがなくなるまで修理することが可能ということ。その煩わしさを許容できればの話だが。

ファーバーカステル エモーションというボールペンについて

実にいいボールペンだと思う(故障しなければ)。サイズは小ぶりだが非常に書きやすく、梨の木の木目も美しい。木軸のボールペンを所有するのは初めてだったが所有欲を満たしてくれる逸品と言っても過言ではない。

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