超小型なシングルボードPCであるraspberry piの性能について、結構前からその存在は知っていたのだけれどまだまだ普通のデスクトップPCとかで使われるIntel Atomプロセッサにはかなわないよなと思っていたらいつのまにか追い抜いていた。
raspberry pi 4に使われているCPUはARM Cortex-A72という型番でクアッドコア1.5GHzで動作する。で、それがどれほどの性能かというと
ARMの次期CPUコア「Cortex-A72」はIntelのCore M以上の超絶性能であることが判明
https://gigazine.net/news/20150427-cortex-a72/
ARM Cortex-A72 vs Intel Atom x5-Z8500
https://versus.com/ja/arm-cortex-a72-vs-intel-atom-x5-z8500
ARM Cortex-A72が4コアのAtomプロセッサよりも若干上回っている模様
私が所有しているIntel Atom 330 が乗っているマシンとAtom x5-Z8500を比較してみると、
https://www.cpubenchmark.net/compare/Intel-Atom-x5-Z8500-vs-Intel-Core-i3-330M/2581vs742
という感じでZ8500はatom330よりも10~20%ほど処理性能がよいということらしい。
https://cpu.userbenchmark.com/Compare/Intel-Atom-x5-Z8500-vs-Intel-Atom-330/m38612vsm1917という感じでZ8500はatom330よりもかなり性能が良いらしい。
Intel Atom 330というプロセッサとはどういうものかというとAtomの第一世代に登場したCPUでmini-itxサイズのマザーボードにオンボードとして発売されたりあとはベアボーンキットとして発売されたCPUである。性能はというと2コア4スレッドのなんちゃって4コアCPUとして鳴り物入りで登場したが実際はWindows XPならなんとかサクサク動かせることができるという程度の性能でその上のVistaや7は現実的ではないといったところだった。中には無線LANやGPU性能に凝ったものもあったがコストパフォーマンス的には疑問符がつくようなシロモノばかり。(Intel Atom 330をネガったような表現になっているが私自身はAtom330マシンのことを割と気に入っている)
で、いろいろ調べてみたがraspberry pi 4 > Intel Atom 330 ということで結論づけてもいいような気がする。これの何が凄いかというとその省スペースさ。Atom330の乗ったマシンなら大体は分厚い電話帳1~2冊分ぐらいの容積のマシンが必要になるが、raspberry piはトランプの箱ほどの大きさで済んでしまう。今まではいくら小さくて省電力でもARMプロセッサだから性能がな~と思っていがAtom330よりも普通に高性能であるなら使う理由はほとんどなくなってしまう。あるとしたら愛着ぐらい。
参考までに画像のマシンが私の所有するラズベリーパイ4とAtom330マシン。言うまでもなく白い筐体のデカいのがAtom330マシン。ストレージにはWinXPがインストールされていて今はもうネットに繋いでも主要ウェブブラウザがサポート外で警告が出まくって不便なためオフラインで運用するだけの計算機となっている。どうでもいいことだがこのMSI製のAtom330マシンのマザーボードは少し変わったところがあって、基板上にCFカードスロットが存在していてBiosで起動ディスクに設定することができるという誰得の謎仕様がある。
見た目でラズベリーパイ4の方が省スペースで省電力そうなのはわかるが性能まで上回ってるというのは実物を前にすると信じがたいものがある。(あと価格もラズベリーパイ4の方が大分安く済む)
>私が所有しているIntel Atom 330 が乗っているマシンとAtom x5-Z8500を比較してみると、
>https://www.cpubenchmark.net/compare/Intel-Atom-x5-Z8500-vs-Intel-Core-i3-330M/2581vs742
ここなんですが、Atom 330ではなくi3-330Mでの比較になってます。
Z8500とAtom 330の比較だとベンチのスコアでは3倍程度の違いになりますが、実際の使用感はかなりの差を感じると思います。
コメントありがとうございます。気づかずまったく別の比較をしていました。Σ(゚Д゚)早速本文の方は修正させていたしました。