人間はシングルタスクしかできないようになっているためマルチタスクは能率が悪く害悪でしかないというような意見があるようなのだが、その原因となっているのが複数ディスプレイを設置するいわゆるマルチディスプレイ・デュアル・トリプルモニターといったパソコンの利用形態。
私自身多いときでディスプレイを3つも設置していたことがあって、そのときは作業領域が広がって快適だと思っていたが複数のウインドウを展開できるということもあってたしかに気が散漫になって作業が捗らないような気もしていた。というわけで思い切ってディスプレイを1つだけにしてみた。最近ではミニマムなんとかとか断捨離とか物が少ないほうが良いような流行もあるのでいいんじゃないかなと。
ディスプレイが1つだけにしたことによるメリットは多い。
- 机のスペースがディスプレイ1つだけなので広々使える
- 電気代がその分減る
- ディスプレイ間の視線移動がなくなる
などなど。で、肝心の作業の能率は上がったかというと、私自身の場合で言えば、あまり変わらなかった。1つのディスプレイで作業していて、なにかわからないことがあって調べるというようなときにウインドウを切り替えて裏に回ってとかやってると結局マルチディスプレイで視線移動しているのと変わらないから。
というわけでさすがにディスプレイ1つだけというのは不便すぎるのでデュアルディスプレイに落ち着いた。トリプルディスプレイはやりすぎだと思う。最近ではFull-HDよりも解像度が大きいワイドFHDとかさらに大きいのとかに対応したディスプレイも販売されているのでそういうのを使って作業領域を確保すればデュアルディスプレイ環境と同じことができると思われる。
デュアルディスプレイやマルチディスプレイがマルチタスクの原因となっているというのは結局のところ作業領域が広いといくつもウインドウを開くことができるからということなので、高解像度な1つのディスプレイでも同じことが起こりうる。ディスプレイの数に関わらず起動するソフトを絞ればいいということなのかもしれない。