コンピュータ将棋の思考ルーチンを検討

実際に人間が対局する場合の次の1手をベースに検討してみる。次の1手を検討する場合のチェックポイント。

・相手玉に詰みがあるか
・自玉が王手がかかっているか
・自軍の駒で敵駒の利きが入っている駒はあるか
 ・敵駒の利きに入っている駒の内、味方駒の紐がついているかどうか
・自軍の駒の利きに入っている敵駒はあるか
 ・利きに入っている敵駒の内、敵駒の紐がついているかどうか
・持ち駒がある場合、有効な打ち場所があるか
・序盤であれば玉形を固めることを検討
・飛車先の歩、角道の歩を前進して
攻め駒を押し上げていく
・銀・桂も飛車角に先行して進める

大まかには上から順にこんな感じで次の1手を検討していくのではないだろうか(初心者は)。将棋というゲームは複雑なルールで難しい形勢判断を必要とするため局面によっては上記順序を入れ替えて検討するというのもよくある。駒得をして終盤全力で寄せるというのが一般的だが、局面が有利になるのなら多少駒損はやむを得ないという判断も人間の対局では一般にあり、コンピュータ将棋の思考ルーチンの作成の難しさはその人間の微妙な心理の形勢判断をプログラムとして反映させることにある。

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